O・J・シンプソン、ターミネーター役にほぼキャスティングされていたが、プロデューサーは彼が「キリング・マシン」として信じられないと考えていた：シュワルツェネッガー

アーノルド・シュワルツェネッガーは、1984年の『ターミネーター』で今や象徴的な役を演じる最初の候補者はO・J・シンプソンだったと長年主張してきたが、同映画の監督ジェームズ・キャメロンの主張には反対していた。

今回、シュワルツェネッガーの生涯を描いたNetflixの新しいドキュメンタリーシリーズ『アーノルド』で、二人はついにタッグを組んで、悪名高いサッカー選手と大ヒット作との関わりの背後にある全容を明らかにしている。

キャメロン監督がドキュメンタリーシリーズの中で回想しているように、映画配給会社オリオン・ピクチャーズの共同創設者マイク・メダヴォイはシンプソンをターミネーター役に、シュワルツェネッガーをレジスタンス戦士カイル・リース役（後にマイケル・ビーンが演じる）にキャスティングしたいと考えていた。

「マイク・メダヴォイから、この映画のキャストは全員決まったと聞いていた。『すべてうまくいきました。O・J・シンプソンとアーノルド・シュワルツェネッガー』と」とキャメロン監督は文書で語っている、とInsiderが報じた。 「私は言いました、『それで、どっちがどっちなの？』 この二人の名前は私にはとても間違って聞こえました。」

シュワルツェネッガーによれば、オリオン社のメダヴォイの同僚たちは、シンプソンがこの役にふさわしいかどうかについてはそれほど確信していなかったという。 「会話の中で、ターミネーター役のO・J・シンプソンに夢中になる人は誰もいないことが明らかになった。なぜなら、彼は殺人マシーンとして売れるわけがないからだ」と俳優は語る。

キャメロンは2014年、エンターテインメント・ウィークリー誌に「誰もが彼を愛したときだった。そして皮肉なことに、それが問題の一部だった。彼はとても好感が持てる、間抜けで、ある意味無邪気な男だった」と語った。

10年後、シンプソンが元妻ニコール・ブラウン・シンプソンとその友人ロナルド・ゴールドマンを殺害した容疑で告発されたとき、その認識は劇的に変わった。 1995年にシンプソン氏は殺人罪で無罪となったが、民事裁判所は1997年に彼らの不法死亡に関してシンプソン氏に不利な判決を下した。

シュワルツェネッガーはドキュメントの中で、セリフが比較的少なく、悪役を演じることに抵抗があったにも関わらず、キャメロンがどのようにしてこの役を演じるよう説得したのかを明かしている。 「私はこう言いました、『ほら、それが誰であろうと、彼は人間とはまったく異なる存在になる必要がある』と」と俳優は言う。 「バイクの踏み方、走り方、立ち上がり方。すべてが機械のように正確でなければなりません。（キャメロン監督は）『ターミネーターを演じてみませんか？あなたはそのキャラクターを完全に理解しています。』と言いました。」あなたは機械です。」

シュワルツェネッガーは、この提案について3日間考えた後、「彼に電話をかけ直し、『読み返すたびに、ますますターミネーターを演じている自分の姿が思い浮かぶ』と言いました」と語った。 私は彼に参加することを伝え、それから準備を始めました。」

アーノルドは6月7日にNetflixでデビューします。